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日本語で『学習能力』を育てる
~ 英語に惑わされない ~

Q: 現地校2年生の子どものことで相談があります。昨年12月の担任とのカンファレンスの際、
英語の読解力が弱いこと、そして書くことにも問題があると指摘され、このままでいくと3年生への進級は難しいと言われてしまいました。私は、子どもが英語で会話しているので、読み書きも問題がないと思っていました。これから子どもをどのように指導していったらよいのでしょうか。私達は滞在して4年経っています。

A: 幼少期から英語環境の中にいた子どもたちが、小学校へ入り、読み書き中心の学習をする段になると、ふるわないケースがたくさんあります。ご相談者のお子さんも、4歳ごろからこちらで育っておられるようですから、学習の土台となる『言語』が年齢相応に達していない、非常に問題になる典型的なケースと言えるでしょう。
人間は、この世に誕生してから、母親の語りかけられる言葉を『母語』として育っていきます。3、4歳ごろから急激に語彙が増え、ことばが伸びていくのですが、その時期に母語と異なった環境、つまり外国で育つと、ことばの成長はゆるやかになってしまいます。その上、第二言語である『英語』を入れようとするから、子どもにとってはダブルパンチ!! ことばの“柱”ができていないまま、小学校への入学となるわけです。
小学校では「読み」「書き」を中心に学習するのですが、それまでのお子さんの「言語能力」が大いに左右します。「読み」「書き」「計算」そして「推論」のことを『学習能力』と言いますが、この能力に
注目する必要があります。
日本人子女が現地校で学ぼうとするならば、日本語でのしっかりした学習能力が要求されます。これまでの学習能力を基に、英語を取り込んでいくわけですから、就学までに日本語で考え、きちんと発言ができるようにしておくこと、そして大切なことは、語彙を増やし、知識をたくさん入れてあげることです。多くの語彙を習得していて、豊富な知識がある子どもは、日本語でも英語でも勉強ができる子です。また、子どもの学習意欲もたいへんに影響します。勉強に対する「やる気」と「根気」があれば、何語ででも学んでいくことができます。
ご相談者のお子さんは、就学までに「字」にあまり興味がなく、文章を書いたり読んだりする経験が少なかったのではないでしょうか。子育てでとても重要な本の読み聞かせは、お母さんの大切な仕事として充分にしてあげたでしょうか? 学校で友達と英語でコミュニケーションをとっているから勉強も大丈夫・・・と考えられていたようですが、これが大きな落とし穴なのです。

大人の話や物語を繰り返し聞くことで、「書く力」が築かれていきます。書きことばをしっかりと脳に刻み込みますし、日本語の基本的文型を習得します。子ども自身がことばに興味を持ち、

一人で読みたがるようになったらチャンスです。素読、音読をさせましょう。はじめは内容が理解できなくてもよいですから、どんどん読ませてください。何回も読んでいるうちに、ストーリーが大まかに把握できるようになります。次に、どのようなお話だったのかを説明できるように練習してみてください。日本語で『読解力』をつけておけば、英語でも、その力が移行するわけです。

現地校の2年生になると、文章を書く作業が多くなりますね。まず日本語でアイデアを出せる訓練をしましょう。自分がみんなに伝えたいことを、いちばん初めに書きます。そして何故そうなのか説明をします。それから、自分なりに得た結論を書いて終りにします。英語の「Writing Format」に当てはめることができるわけですね。「自分の主張」をはっきりさせなければなりませんが、これがなかなか大変なようです。
日本の教育は、アメリカの教育と比較すると、文章を書かせることが非常に少ないですね。海外では、各ご家庭での地道な努力が非常に大切です。日記をつけさせたり、日本へ手紙を書かせたり、旅行へ出かけた後に感想文を書かせたりして、日本語習得に向け支援しましょう。
「英語」という言語だけに惑わされていると、お子さんの将来がたいへん不安になります。




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